カルティベイトな日々

会社のスタッフブログです(*^^*)

21 7月

県内某民間企業さんで会議ファシリテーションしました。

Posted in ファシリテーション, 会議ファシリテーション, 平井雅 on 21.07.12

昨日は、県内の某企業さんで会議ファシリテーションさせていただきました。

前日に担当者の方に1時間のヒアリングをしただけで、何をやるか、ほとんど何も決まっていない中で始まった4時間のワークショップでした。

現状としては、今年度目標として設定した部内の標語に対するスタッフ間の認識が共有されず、これらの共有と目標の明確化そして具体的な行動指針の設定が必要とのことでした。

まずは、アイスブレイクとして、「遅刻の言い訳」をお題に軽くブレスト。

ブレスト「遅刻の言い訳」

ブレスト「遅刻の言い訳」

次に、本日のワークショップの時間をどのように使うか、そのための基礎的なリサーチをしました。前日のヒアリング結果のメモを皆さんにみていただき、「どの部分が一番気になりますか?」と問いかけて、簡単なアンケート。その結果、まずは標語の文言の定義をしっかりした方がいいということが判明しました。

そこで、いい仕事をするために何が必要かという因果関係をフローチャートで分析し、理想のスパイラルを描いてみました。

その結果、「ワクワク感」「いいアイディア」「仲間のチームワーク」があれば、楽しい仕事になり、会社内の情報共有があればさらにいい結果を生むこと、それがクライアントやエンドユーザーの満足につながり、そしてさらに、それがまた「楽しい仕事」につながるというスパイラルが見える化されました。

次に、上記を踏まえ、標語の中の文言が意味することについて認識の共有を図り、その実現のための方法をみんなで考え、「まずはこれから取り組もう!」ということについて合意しました。

また、これまでうまくいかなかった事例を参考に、何が問題なのか、どのようにしたら解決できるのかを考えました。そこで出た話を、「自分で解決できること」「部内で解決すること」「社内で相談して解決すること」に分類してみました。その結果、いい仕事をするための仕組みを検討し、それを会社に提案することの必要性が見える化されました。

最後の振り返りでは、「標語が表すことが明確になってスッキリした」、「いい仕事を生み出す仕組みが見えてよかった」などの感想をたくさんいただきました。参加者のみなさんのスッキリ感が伝わってくる笑顔が印象的でした。

時間もピッタリ終わらせることができて、私もスッキリでした。

4時間のワークショップを終えて「スッキリした〜」と笑顔の参加者のみなさん。

4時間のワークショップを終えて「スッキリした〜」と笑顔の参加者のみなさん。

04 7月

南城市GANJU CITY構想のワークショップへ行って来ました!

Posted in スタッフ成長日記, ファシリテーション, ワークショップ/セミナー, 南城市GANJUCITY構想, しょう on 04.07.12

はいさーい!

カルティベイトスタッフのしょーです!
昨日は南城市役所へ「こらから10年の南城市のまちづくりを考えるワークショップ」を市役所精鋭のスタッフ16名の皆さんを対象に弊社が開催するということで、
私も勉強で参加せせていただきました!

14

ワークショップはまず、「10年後にどうなりたいか?」という事をワールド・カフェ形式で行われました。
ワールドカフェとは?

皆さん自由に10年後のお話をしていましたが、
各テーブルでは同じようなキーワードが出ており、
とても興味深いものでした。

特に「利便性」というキーワードに対しては、
「生活的利便性がなければ人は出ていく」
「便利になりすぎても味がなくなって帰ってきても、淋しい」
「便利でないところも含めて南城市だ」
など様々な意見がでていました。

そしてワークショップの最後には、カルティベイト名物、開のシメが入ります

ワークショップを主に進めるのは平井ですが、

開はそのワークショップ中参加者を観察し、その場の参加者の方に「今必要」な
言葉を投げかけ、その言葉が次のワークショップや参加者の主体的な姿勢に繋がっていきます。

今後の残り3回のワークショップで、どのような方向へ向かっていくのかとても楽しみです。

その後開催された懇親会は職員のかたの自宅で行われたのですが、
これが絶景!!月も綺麗で最高でした!!

CIMG2715 CIMG2717

懇親会では、弊社代表の開と南城市との出会いのお話や、その時からお付き合いのある方などから
お話を聞くことができ、貴重な体験となりました。

私も開のような素敵な人間関係を築けるように頑張って行きたいです!!

「地元を心から愛する気持ちがすべてを作っていく!」
そんな事を感じた南城市での一日でした!

24 2月

うるま市のケアマネージャーさん対象のファシリテーション講座

Posted in ファシリテーション, ワークショップ/セミナー, 平井雅, ファシリテーション講座 on 24.02.12

昨日、「うるま市ケアマネジメント活動支援事業」としてケアマネージャーさん64名対象のファシリテーション講座を開催させていただきました。

当初のヒアリングでは架空の介護ケース等を想定した会議のフィッシュボウルをやろうかという話になりましたが、「日頃の業務とは離れた視点で議論してみたい」との担当の皆さんのご意見で変更。

結局、「議論のプロセスを意識する」実習として「もあい旅行の企画会議」を通して「共有」「拡散」「収束」「合意」というプロセスを体験するワークをやっていただきました。

64名ものケアマネージャーさんが集まってのワイワイ議論で、会場は一気に熱気のルツボに。とても冬とは思えない熱〜い1日となりました。

うるま市ケアマネ連絡会研修

皆さんで熱く議論中。ケアマネさんは素敵な方が多いですね。

今回は特に、「十分に議論を拡散してから収束すると納得度が違う」という点にフォーカスし、ケアマネージャーさんに求められる「傾聴」ともあわせて、どれだけケアマネ利用者さんの話を拡散させてあげられるか、問題や欲求を引き出してあげられるか、という点についても、みなさんに問いかけさせていただきました。

皆さん、「楽しかった」「利用者さんの思いを引き出すことの大切さがわかった」「プロセスが大切だと思った」など、たいへん喜んでいただくことができました。

うるま市の皆さん、どうもありがとうございました!

「今日の気づき」を壁に貼りだしていただきました。

「今日の気づき」を壁に貼りだしていただきました。

02 2月

観光庁観光立国推進人材育成事業「着地型観光セミナー」

Posted in ファシリテーション, ワークショップ/セミナー, 着地型観光セミナー, 島おこし on 02.02.12

市町村の関係者を対象とした、内閣府沖縄総合事務局主催の着地型セミナーを行いました!

午前中は、弊社代表の開梨香の講演!

なぜ今、着地型観光なのか?という視点で語りました。

開梨香

エコツーリズムの歴史と沖縄離島地域振興を目的としたモニターツアーでのエピソードなど、濃厚な話。

実は、開はこれまで24の離島を足しげく飛び回っているのです!

もちろん、目的は離島の人々と一緒になって島を盛り上げる!なんですが、

どうしたら、島の人々が主体となり、島にお金がおちるしくみを作れるのか?を開は日々画策しているのです。

セミナーでは、20世紀と現代の旅行形態の変化についてや着地型観光の話もしました。

何はともあれ、とのつながりが大事!

地域を活性化させるためには、周囲の人達との連携は絶対。

午前中は

パワフル開梨香のパワフル講演でした。。。。

開梨香 講演

午後は、

弊社常務 平井雅のワークショップ!

架空の町「翁波県余那町(おきなはけんよなちょう)」の着地型観光プログラムを実施するためのプロセスデザイン演習。

「関係者をやる気にして巻き込んでいくための1年間の行動計画」

を皆さんに作成していただきました。

ワークショップ

さらに、

平井のワークショップであがってきた課題を、開が各地域や離島の事例を交えながらアドバイスしました。

CIMG0518

参加者の皆さん表情もどんどん笑顔に変わっていき、満足したようでした^^

セミナー終了後の参加者の皆さんのアンケートでは・・・

「着地型観光セミナーと題する講義を何度も受けたが、過大評価する訳ではないが、開社長の講義がこれまでで一番わかりやすかった!」

「開さんと平井さんのお二人の笑顔がよかった!!」

「全体的にとてもわかりやすい内容だった。参加メンバーも明るい雰囲気でとても楽しいセミナーだった」

「参加者同士で意見を話し合ったり、発表しあったりするセミナーは新鮮だった」

などなど。

皆さん、何かつかめたようです(*^▽^*)♪

参加者の皆様そして内閣府沖縄総合事務局の皆様、ありがとうございました!

ちなみに、私どもカルティベイトが島の人々と共に離島の旅を企画している「沖縄しま旅」をご存知でしょうか?

八重山宮古座間味の各離島のツアーが多種あり、これまで開梨香が培ってきた離島の島人とのネットワークがそこに凝縮されています!

例えば・・・

平良彰健(しょうけん)さんを訪ねる旅Part1「西表島で楽しむ大人の遊び…浦内川の夜釣りとカヌーツアー

千代さんと思いっきり笑って、美味しく食べて健康になる4日間in宮古島

座間味島生まれ座間味島育ち!キヨシさんとキヨヒデさんとしまあそびうみあそびツアー

などなど、他にもたくさんの島人とつながる旅をご提案していますので、どうぞお気軽に「沖縄しま旅」をご覧ください♪

28 11月

青少年体験活動フォーラムでワークショップをやりました

Posted in ファシリテーション, ワークショップ/セミナー, 青少年体験活動フォーラム, 平井雅 on 28.11.11

昨日は、青少年体験活動フォーラムの九州ブロック大会でパブリックリレーションズに関するワークショップをやらせていただきました。
九州各地の青少年自然の家などの自主事業において、「企画者の視点」と「参加者の視点」を整理し、「どうしたら相手によく伝わり、行動を起こしてもらえるか」を考えるためのフレームワークを体験していただきました。

企画者と参加者の視点、表現と伝達方法を整理するフレームワーク

企画者と参加者の視点、表現と伝達方法を整理するフレームワーク

↓2012年12月3日追記

長崎からご参加いただいた方から、

「広報について、短い時間のワークショップが残念なくらいに、多くの学びがありました。考えだけでなく、手掛かりとなるものを「見える化」して、課題を明らかにすることができました。
早速、当方では来年度の事業の広報について、担当者で同様の作戦会議を行うようです。」

との嬉しいメールをいただきました!

ありがとうございました。

21 11月

読谷村商工会「地域プロデューサー育成講座」でワークショップやりました。

Posted in ファシリテーション, ワークショップ/セミナー, 読谷村, 平井雅 on 21.11.10

11月20日、以前お知らせしていた読谷村商工会主催の「地域プロデューサー育成講座」で村おこしワークショップをやらせていただきました。

10時半から18時までの7時間以上のワークショップでしたが、「長時間だったけど、今までに経験したことのない刺激的な楽しさだった」というのがアンケートに書いていただいたおおかたのご意見。参加者の皆さんにはとても楽しんでいただけて良かったです。

丸一日かけて実施した大まかな流れは以下のとおり。

  • 本日のスケジュールと成果目標の確認(農商工連携・異業種交流を通した商品開発の具体的なアイディアを出す)
  • アイスブレイク
  • グループ分け(誕生日ラインナップ)
  • ワールドカフェ(テーマ「農商工連携や異業種交流を通して商品開発する時にあなたにできることは?」)
  • 昼食
  • 一期一会の企画会議(オープンスペーステクノロジー)
    会議の設計(議題の提起、ミーティングスペースと時間の割り振り、参加セッションの決定)
    話し合い
    発表
  • まとめ
ワールドカフェの結果を構造化して午後からの議題を設定します。

ワールドカフェの結果を構造化して午後からの議題を設定します。

当日の様子は商工会の皆川さんのブログで紹介されていますので、ご参照ください。

地域プロデューサー育成講座6日目を終えて-読谷村の経営アドバイザーの記録

tags:

17 10月

『アジア青年の家』とファシリテーション その-5「成果発表」

Posted in H22年度アジア青年の家, アジア青年の家, ファシリテーション, 平井雅 on 17.10.10

シリーズ最終回の今回は、セッション2で行われた成果構築と、その結果を発表した「成果発表会」についてご紹介します。
80名全員が参加できるように工夫すること、短い時間の中で一定以上の完成度を確保することが命題となる中、参加青年、チューター、ファシリテーターがそれぞれの力を目一杯発揮しての作業となりました。

◎「バックキャスティング」

今回の成果構築では、「バックキャスティング」という手法を用いました。バックキャスティングとは、将来のあるべき社会の姿を想定し、そこから現在を振り返ることで、そこに辿り着くために必要な行動を考え実行に移すというやり方です。

「前を見通す」という意味のフォアキャスティングが、現状分析から出発して将来どのようになっているかを予測するのと違い、将来の良いビジョンを描くことを出発点とすることで、一見解決が不可能だと思われる課題について考えるのに適しているといわれています。例えば、地球温暖化などの環境問題を考えるときに使われています。

今回は、2030年の地球のありたい姿=Vision 2030を描き、そのビジョンを実現するために10年後に自分たちが取っている行動=Action 2020を逆算し、そのために今自分ができることを考え、実行するという方法を通して成果構築を行いました。

バックキャスティング。クリックで拡大します。

バックキャスティング。クリックで拡大します。

◎ワールドカフェによる全体の意見の洗い出し

Vision 2030とAction 2020を考えるにあたっては、第2セッションの一番はじめに「ワールドカフェ」と呼ばれるワークショップを開催しました。ワールドカフェとは、不特定多数の様々な背景を持った人々が一つのテーマについて話し合うときに、短い時間でたくさんの コミュニケーションをとることができる手法で、最近では全国各地でさまざまな分野において実施され、成果を上げています。

8月19日、伊江島民泊から帰ってきた80名の参加者を迎えたのは、王様のような帽子をかぶってワールドカフェのホストとなった16名のチューターたちでした。

入口看板

ホスト

参加者を温かく迎えるのも、ワールドカフェの特徴の一つです。今回はファシリテーターとチューターが色々と工夫を凝らしての楽しいカフェづくりになりました。

【ワールドカフェの進め方

会場を世界のカフェに見立てます。

ひとつひとつのテーブルがカフェです。

それぞれのカフェにはホストがいます。

参加者がやることは、与えられた質問(テーマ)について「思い思いにおしゃべりする(対話する)」ことです。

ただし、自分でしゃべったこと、人がしゃべって印象に残ったことは 机の上の模造紙に書き留めます。 絵を描いてもいいです。

18分が経過したらそのテーブルでの対話を止め、それぞれ好きなカフェに移動して、また別の人とおしゃべりをします。

このようなことを3回くり返した後、各自が紙に、対話を通して自分が大切だと思った要点を書いて壁に貼りだします。

それらの意見を全員で眺め、1人3枚ずつ配付された色つきの丸シールを貼って人気投票することで、80名全体の意見の傾向を見える化します。

ワールドカフェのセッション

ワールドカフェのセッション。様々な参加者と気軽におしゃべりができる。

今回のワールドカフェでは、2つの問いを参加者に投げかけました。1回目のカフェではQ1.を、2回目と3回目のカフェではQ2.を質問しました。

Q1. あなたにとって、水問題に関する2030年のありたい地球の姿(Vision2030)はどのようなものですか?

Q2. あなたにとって、2030年のありたい姿を実現するために2020年にとっていたい行動 (Action2020)はどのようなものですか?

3回のカフェの後には、Vision 2030およびAction 2020について、各々が思うことをB5版の用紙に書き出し、会場後ろの壁に張り出しました。これが、これから始まる「起草作業」の基礎資料となるのです。

張り出されたVison 2030

張り出されたVison 2030。この後、丸シールを貼って人気投票した。

この日のワールドカフェのワークショップに込めたファシリテーターとしての意図は以下の2点でした。

  1. 第1セッションまでのグループをシャッフルして議論をすることで、ものの見方の多様性と共通性に気づく。
  2. バックキャスティングによるVision 2030とAction 2020の意義を理解し、80名の意見の全体像を見える化する。

◎4つの委員会による構築作業

成果構築に割ける作業時間は、8月19日から22日までの4日間計7時間だけです。その短い時間の中で、効率的に作業を進め、かつできるかぎり全員参加で望むというミッションを達成するため、以下の4つの委員会を結成し、80名の参加者を担当分けしました。ファシリテーターとチューターも各グループに振り分けられました。

  1. 起草委員会(Vision 2030 とAction 2020、創作詩の起草)
  2. アートビジュアル委員会(3m×5mの巨大ビジョンボードの制作)
  3. ステージ進行委員会(成果発表会のステージ制作)
  4. パフォーマンス委員会(音楽の演奏や朗読)

起草委員は、他の委員会に先駆けてVision 2030 とAction 2020の起草をすることが求められており、たいへんなプレッシャーの中での作業になりました。最初どのようにまとめていいかわからない中での手探りの作業に焦りを感じる場面もありましたが、結果的に素晴らしい宣言文(Vision 2030/Action 2020)と創作詩『KISEKI』を書き上げました。チューターもファシリテーターも口出しはできるだけ慎み、悩む参加青年たちを温かく見守り続け、まさに「助産師」の役割に徹したことが、参加青年の力を引き出す結果になったと思います。

ワールドカフェの結果を基にVision2030を考える起草委員

ワールドカフェの結果を基にVision2030を考える起草委員

アートビジュアル委員会では、これまで英語によるディスカッションでは無口だった青年も含め、ひとりひとりが大きなビジョンボードの描画に貢献し、最後の夜までホテルの廊下にボードを広げて作業を続けるなど、みんなの努力で作品を完成させました。

アートビジュアル委員会

アートビジュアル委員の参加者たち

ステージ進行委員会とパフォーマンス委員会は、協力し合いながらも、できあがった成果物をどのように効果的にプレゼンテーションするか、発表会の完成度を高める努力を続けました。中でも、有名曲の替え歌として水問題に対する自分たちの学びを表現した「We Are The World」のパフォーマンスは秀逸なものとなり、成果発表会では参列者の感動を呼んでいました。

会場の図面を手にするステージ進行委員

会場の図面を手にするステージ進行委員のチューターと参加者

ピアノの伴奏に合わせて歌の練習

ピアノの伴奏に合わせて練習するパフォーマンス委員の参加者

◎成果発表会

8月23日、アジア青年の家最終日。成果発表会は、沖縄コンベンションセンターで開催されました。この日発表した制作物は、1.“AYEPO2010 Declaration”(Vision 2030 / Action 2020)、2.Vision2030を視覚化したビジョンボード、3.“We are the world”のAYEPO 2010 Version、4.創作詩“KISEKI”の4点。それらの完成度の高さと感動的な出来映えに、会場を訪れた来賓、関係者の中には涙ぐむ方も多かったです。

沖縄コンベンションセンターでの成果発表

沖縄コンベンションセンターでの成果発表

<今回の成果物>

  1. “AYEPO2010 Declaration”ツ黴? (Vision 2030 / Action 2020)
    2030年にありたい地球の姿、それを実現するために 私たちが2020年にとっているべき行動Actionを表現する宣言

    宣言(英語)

    宣言文(英語)/クリックでPDF表示。

    宣言(日本語)

    宣言文(日本語)/クリックでPDF表示

  2. ビジョンボード
    Vision2030で表現される地球の姿と、それに至るまでの道のりを視覚化

    3m×5mのビジョンボード

    3m×5mのビジョンボード

  3. “We are the world”ツ黴? 窶骭? AYEPO 2010 Version
    3週間の学習の成果として得られた自分たちの気づきを歌詞とし、 歌って表現することが「自分たちの最初のアクション」

    We are the world AYEPO2010バージョンを歌う参加者

    We are the world AYEPO2010バージョンを歌う参加者

  4. 創作詩“KISEKI”
    これからの自分たちの行動の一歩として詩を創作して朗読

    名称未設定-1

    創作詩KISEKI(クリックでPDF表示)

*         *         *         *         *

今回、5回にわたりシリーズで「アジア青年の家」事業における学習サポート業務をどのように実施したかをご報告しました。本業務では、ファシリテーションのノウハウを随所に盛り込むことで大きな成果を上げることができ、ファシリテーションの底力を再認識させられました。

本事業の実施にあたり、主催者である内閣府の皆さま、ロジスティック関連業務を担当し生活面で私たちの面倒を見てくださった株式会社JTBコミュニケーションズの皆さま、ドキュメンタリー番組を制作して下さった琉球放送および番組スポンサーの皆さま、その他、様々な形で事業に関わっていただいた皆さまに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

那覇空港での涙の別れ

那覇空港での涙の別れ

tags: ,

17 10月

「ぴんく・ぱんさぁ」でファシリテーション研修をさせていただきました。

Posted in ファシリテーション, 平井雅, ファシリテーション講座 on 17.10.10

乳がん患者のサポートをしている「ぴんく・ぱんさぁ」の方からファシリテーション研修のご依頼をいただいたのが8月の末。その後の打ち合わせを経て、昨日無事研修を終了することができました。

患者さん同士が語り合う場や、NPOとしての運営を考える場など、ファシリテーションが威力を発揮する場はたくさんあるようです。

参加者の皆さんには、とても喜んでいただき、そのことが私としてもたいへん嬉しかったです。

*          *           *           *

昨日の研修では、まず最初に「この3時間の研修で何を持ち帰りたいと思っているか」の参加者間での認識共有からはじめました。

その結果、「参加者皆さんの認識がまちまちであること」を共有することができました。

なので、この時点で当初予定していたのプログラムを大幅に変更。

まずは本日の研修を、「個人の経験を語り合う」のか、「患者会の場について取り扱うのか」、「患者会をサポートするぴんく・ぱんさぁとしての活動を取り扱うのか」の3つの中から、どこに焦点を絞るのか、参加者の皆さんと確認しました。

で、結果として「患者会の場について話し合う」ことを確認・共有できました。

そこで、まずは「安心・安全な場をつくる」ための、傾聴や質問の仕方についての簡単なレクチャーを行いました。

なぜ傾聴が必要なのか、傾聴のコツとはどういうものか、についてお話ししました。

その次に、話し合い・聴き合い(つまり「対話」)の場として、これまでの経験を話し合って(聴きあって)いただきました。
テーマは、「患者会の場で、良かったこと/問題だと思ったこと」。

模造紙の上に付箋紙を貼っていくスタイルで対話。ひとしきりの対話はたいへん盛り上がっていました。

次に、3チームに分かれて行ったそれぞれの対話の結果を、今度は「良かったこと/問題だと思ったこと」×「患者会の中身/患者会のあり方・持ち方・仕組み」という2軸で整理していただきました。

患者会の良かった点/問題だと思った点のワークショップ結果

患者会の良かった点/問題だと思った点のワークショップ結果

結果的に色々なことが見えてきました。

  • 患者会(ゆんたく会)の中身としては素晴らしい経験が多いこと。
  • 会のあり方・持ち方・仕組みとして改善点が多いこと。

などなど、様々な点が浮き彫りになりました。

そこで、「会の中身」×「問題だと思った点」を参考に、患者会(ゆんたく会)のグラウンドルールをその場で作成しました。これはそのまま会の皆さんへのお土産になったと思います。

最後に、

  • 話し合いのプロセス「共有」「拡散」「収束」「合意」が大切であること。
  • ホワイトボードや模造紙付箋紙などを使って議論を見える化し、「空中戦」を避けること。
  • 会議の心得=グラウンドルールを最初に確認してから会を始めること。
  • 話し合いの場を入念に整えること。
  • 最初に話し合いの目的を確認すること。

が大切であるというレクチャーをして研修を終了しました。

最後の振り返りで、離島から参加された方から「まさに今の私たちに必要な内容でした。このような会を開催していただいてありがとうございます。」という嬉しいコメントを、涙ながらにいただきました。

講師として、ファシリテーターとして最高に幸せな瞬間でした。

そして、それは、この研修会を企画・運営されたぴんく・ぱんさぁの会長さんをはじめ、スタッフの皆さんの努力の賜だと思います。

素晴らしい経験のお裾分けをいただくことができ、ありがとうございました!

15 10月

読谷村地域プロデューサー育成講座でワークショップやります。

Posted in ファシリテーション, ワークショップ/セミナー, 読谷村, 平井雅 on 15.10.10

読谷村商工会が面白い企画を実施しています。

その名も「地域プロデューサー育成講座」

その壁、超えられます。

商工会のWEBページには、

農業や漁業、商業・サービス業それぞれに必要な知識習得と人脈作りができるようなカリキュラムをご用意しました。
自分の壁、会社経営の壁など、連携で乗り越えていきましょう。

とあります。

10月16日(土)から全7回の講座や実習、ワークショップを行い、1月には視察も予定されているとのこと。とても面白そうな企画です。

株式会社カルティベイトでは、11月20日(土)の「むらおこしワークショップ」を担当させていただきます。
今回は、オープンスペーステクノロジーやカタヤビラという手法を組み合わせて活用してみようかと思っています(具体的にどうなるか直前までわかりませんが)。

詳しくは、こちらのチラシ「読谷村地域プロデューサー育成講座」で。

いよいよ明日からスタート!!

06 10月

『アジア青年の家』とファシリテーション その-4「グループディスカッション」

Posted in H22年度アジア青年の家, アジア青年の家, ファシリテーション, 平井雅 on 06.10.10

シリーズ4回目の今回は、セッション1で行われたグループディスカッションについて、ファシリテーターチームの意図や工夫などをご紹介します。
これらのディスカッションの準備に際しては、議論の「構造化」をスムーズに行うため、ファシリテーションの「見える化」のノウハウを随所に活かしました。

◎グループディスカッション?「水問題に関する情報共有、共通点、相違点の認識」

8月10日に行われた最初のグループディスカッション?では、アジア各国の水問題に関する「共通性」と「多様性」について認識し、全体を俯瞰することを目的に、模造紙と付箋紙を用いたワークを準備しました。最初のグループディスカッションということで、より発言しやすくするため、10人ではなく5人1組で話し合いをしてもらいました。

最初は、それぞれの国or地域の水問題について各自が付箋紙に書いて張り出します。
その後、皆で話し合って共通点と差異を見つけ出し、以下の模造紙に分類します。

共通性と多様性を見える化するための工夫

共通性と多様性を見える化するための工夫

この模造紙は、真ん中に円が描かれ、全体を5つに分けた線が引いてあります。5人1組ですから、各国や地域の問題点を外側の5つの部分にそれぞれ張り出し、真ん中に共通点を張り出すことができます。これによって共通性と多様性をビジュアライズすることができるわけです。

◎グループディスカッション?「問題と背景を考える」

8月11日のグループディスカッション?では、水問題に関する5つのキーワードから問題と背景について考え、スキットによるプレゼンテーションを行いました。

前日のグループディスカッション?では、水問題全体を大ざっぱに把握することが目的でしたが、この日のグループディスカッション?では、さらに進んで「因果関係」(Cause & Effect)を論理的に理解するためのワークを実施しました。

因果関係を考えるワーク

因果関係を考えるワーク

<手順>

  1. 各自水問題のキーワードだと思うことを5つずつ付箋に書き出す
  2. 全員のキーワードを整理して類似のものをグループ分けする
  3. 5つの主なグループを選び出す
  4. それらのグループに名前を付ける
  5. 5つの中から1つだけ「コア」となる水に関する問題点を選ぶ
  6. その「コアの問題点」を模造紙の中心に張り出し、下に「原因」を上に「結果」に張り出す

チューターたちに伝授した構造化のコツは、「コア」の問題点を、例えば「環境問題」のように幅広いものにすると、うまく因果関係が整理しにくいので、できるだけ限定的な問題を取り扱うようにサジェストしました。

このワークにより、何が原因(または背景)でどのような水問題が起こり、その結果としてどのような問題が生まれているのかの関係性を論理的に理解してもらうことをねらいとしました。

Cause & Effectを整理

Cause & Effectを整理

ところで、このような論理的に複雑なワークをファシリテートする場合、直前のインストラクションが大変重要になってきます。

私たちファシリテーターチームは、ディスカッションの枠組みをよく検討した上で、インストラクションについても入念に準備しました。

ファシリテーターによるインストラクション

4人のファシリテーターによる入念なインストラクション

この時工夫したのは、例えば、各テーブルに着席した状態では参加者の注意が散漫になるので、会場後方のスペースを活用してできるだけ密集した形で(しかも体育座りで)インストラクションを聞いてもらいました。これによって、全体の関心を一点に集中させました。

参加者の集中を促すために会場後方のスペースを活用して密集形式で説明

参加者の集中を促すために密集形式で説明

◎グループディスカッション?「水問題に関する解決施策の立案」

8月12日のグループディスカッション?は、小嶋公史先生の講義の内容と連携して実施しました。8カ国をサンプルに取り、それらの国々の開発委員会のメンバーになったつもりで、水問題に関する施策を立案するというハイレベルなディスカッションにチャレンジしました。

小嶋先生からそれぞれのグループが与えられた国々は以下の8つです。

Group 1: Cambodia
Group 2: China
Group 3: India
Group 4: Kazakhstan
Group 5: Mauritania
Group 6: Mongolia
Group 7: Pakistan
Group 8: Saudi Arabia

モーリタニアの例

モーリタニアの例

これらのディスカッションの後、2030年の地球のありたい姿を描く「ビジョンボード」の説明を行い、第1セッションの終わりに中間発表会として実施する「水問題に関する発表会」の準備に取りかかりました。

◎グループディスカッション?「KPTT」

チームビルディング」の回でご紹介したように、グループディスカッション?では、KPTT方式によってこれまでのグループディスカッションを振り返り、グループ全体で認識を共有して、問題解決のための改善点を話合いました。

その後に、中間発表会の準備に取りかかりました。KPTTを経験することで、よりお互いの関係性が深まり、発表会に向けての準備作業に力が入りました。

◎「水問題に関する発表会」

第1セッションを締めくくる発表会として、これまで学んできた水問題に関して各グループでビジョンボードを作成し、スキット(寸劇)形式で発表しました。

グループ3のビジョンボード

グループ3のビジョンボード

グループ5のビジョンボード

グループ5のビジョンボード

グループ6のビジョンボード

グループ6のビジョンボード

各グループとも個性的な内容となり、最後には全員でステージに上がり、We Are The Worldの大合唱になりました。

We are the Worldの大合唱

We Are The Worldの大合唱

このように、私たち学習サポートチームのファシリテーターは、第1セッションでは、2030年のありたい姿(Vision)の構築に向け、現状を把握する、問題点の因果関係を考える、解決策を立案する、ビジョンを描くという大きな流れを設計した上で、毎回のディスカッションを試行錯誤をくり返しながら入念に準備しました。

次回へ続く。

tags: ,